先生のお話

最近、先生のお話の時間がめっきり少なくなった。管理人が入会した頃は、新入会員がいれば例え少数でも即6Fで見学させて、西野先生が懇切丁寧に解説をしておられた。思えば、良い時代だったのかもしれない。一般クラスで6Fの人は毎日ほぼ同じ話を聞かされていた訳だが、まあそういうものだと思っていたこともあり、それほど文句を言っている人はいなかった。むしろ、先生のすぐ左の列にこぞって大勢がならび、新入会員と一緒に先生のお話に耳を傾けたものだった。

当時は、分子生物学やDNAの話、そして先生独自の人生論を多く語っておられた。かれこれ12年も前のことだ。もっと前は、「気」を出すための技術論を語っておられたらしいが、いつの間か全くその手の話は消えてしまったようである。結局、口で伝えるよりやって見せて自分で体得させるしかない、ということなのか? それとも、一般塾生は別に「気」なんて極めなくても良い。楽しく稽古してくれて、生き生きとした若々しい身体を獲得してくれれば良い、ということなのか?

多分、後者だけれど、前者だと思いたい自分がここにいる。(笑)

最近は、ミトコンドリアの話一色になった。確かに、話を聞いていると、西野流として行き着くべきところに行き着きつつあるとの印象を強く受ける。多分今後、先生のお話の内容が、これまでのように変遷してはいかないだろう。寂しくもあるが、それだけ成熟してきているということなのだろう。

最後に、最近あまり語れないけれど、私が一番好きな先生のお言葉をいくつか書きたい。

「人間、弱点があったほうが良いんですね。弱点があるからこそ、そこを大切にして生きていられるんですね。風邪一つひかないなんていうのは、自分の身体に対するデリカシーが無いということです。」

「よれよれでもフラフラでも良いから、いざというとき死なない。これが、生命力が強いということです。」

「なにかあったら、それを乗り越えようとしてはいけない。」

「何かをつかもうとする人は、何もつかめずに終わるんですね。だって、人間は生きていることしかないんですから、それ以外には何もないんです。」

帰ろう、基本に