M氏の思い出(2)
★M氏から聞いた話★
M氏が西野塾に入会したころ、内弟子の他の一般の生徒はまだ10人足らずだったそうですが、M氏から聞いた当時の西野塾の話は結構面白かったです(多分に彼の脚色があるかもしれませんが・・・)。
例えば、M氏が最初に西野先生にお会いしたとき、本当に見えていたのかお愛想の積もりだったのか分かりませんが、「先生の周りに凄いオーラが出ています。」と言ったところ、冷たく「そんなもん見えたって使えなけりゃ意味ないですよ。」と言われたそうです。
あるいは、当時は対気は今のように型にはまっていなくて、あるとき西野先生と手を合わせたときに背筋がひやっとしたかと思うと次の瞬間先生の蹴りが飛んできたとか。
更に、当時は1回の稽古で西野先生と4回も対気できたとか、今聞いたら羨ましいような話もありました。現在の指導員はM氏から見れば後輩も多く、M氏はみんな呼び捨てか君付けで話していました。
当時はいまやっていないような稽古もあったらしく、例えば初期のビデオに出てくるような両手を合わせてぐるぐると回しながら気の強い側が?だんだんと押していくような稽古とか、両手をつかませて(揚げるのではなくて)ぐるぐる回す稽古とか、そんなのも私はM氏から教わりました。
M氏も西野塾で飛ばす側に回ったことがあるらしいですがそれはいっとき(たまたま人手が足りなかったとき?)のことで、どうもあるときから彼は主流派から外れていったようです。既出のX氏から「気は十分なんですけどねえ、、、」と言われた話が全てを物語っているのかもしれません。多分、オカルトチックなところが西野塾の方針と合わなかったのだと思います。
★M氏の実力★
M氏は背は低かったですが、固太りで力もかなり強かったです。中でも、腕と手首の太さは武道家特有のものがありました。呼吸法歴も10年ということで、当時3年目だった私から見れば物凄く強く感じました。私が入会したところは10年以上の経歴を持っている人など指導員以外にはまずいなくて、準指導員も6〜7年くらいのキャリアという人がほとんどでした。当時は準指導員の中でもあまり稽古回数の多くない人と対気をするとのけぞったり後ろに下がったりすることもあり、「何だ、こんなものか。」と思い多少加減をしていたくらいです(正規の指導員相手では絶対にそんなことはありませんでしたが)。
そこからすると、M氏の実力は(あくまで当時の)準指導員クラスは余裕でクリアしていたし、キャリアから言っても上だったことになります。実際、両手で押したこともありましたし、胸を押させてもらったことも数知れず。しかし、勿論いずれも瞬時に飛ばされてしまいました。
ただ、彼の怖さというか、そういうものはそういった「気の強さ」とはまた別のところにあったように思います。西野流で言う「充足の気」とは違う、彼本来が持っている「念力」とでも言うべきものがあったように思います。
★M氏の問題点★
ただ、別にオカルトチックであっても、人に危害を加えないのであれば特に問題は無かったのです。しかし、次第に彼にはある問題ある素行が目立つようになります。それは、まさしく現在の西野塾では禁止されている「治療と称して人の身体に触る行為」です。しかも、M氏の場合露骨に若い女性限定で、頼まれもしないのにどんどんべたべたと触ってきました。
M氏は40を過ぎて独身、その意図は見え見え(違ったのかもしれないが少なくとも傍目にはそう見えた)で、はっきり言ってみんな嫌がりました。でも、中には嫌がりながらも気を入れられて気持ちよいと言う人もいたので、それが話を複雑にしてしまいました。biomasa氏も「どんな感じだ?」女性「・・・気持ちよいです。」「そうか、じゃあ仕方ないな」と言った感じでした。
ただ、私はずっとそんな光景を苦々しく思っていました。西野塾の健康的なイメージとかけ離れていたからです。案の定、M氏の前では「ありがとうございました。楽になりました。」とは言うものの、だんだんと足が遠のいていく女性会員が増えてきました。みんな、M氏のことを恐れていました。biomasa氏も(後日談としてですが)、「彼は何か不思議なパワーをもっているから、下手をすると呪い殺されるかもしれない。」と言っていました。biomasaさんは私と同じでオカルトは嫌いな人ですが、本当にそう思っていたそうです。
現在、西野塾でも似たような光景は見受けられます。稽古中、対気の列で初心者の女性を見つけては後ろに並んで講釈を垂れ、治療と称して身体に触り、被害者の女性も「ありがとうございました。」とは言うけれど実際には嫌がっていてだんだんと足が遠のく。。。
私はそんな光景を見るたびにM氏のことを思い出し、苦々しい気持ちになります。皆さんは、どう思われますか?