本当の完結篇「ダイエットとは」
私の母親はもう既に亡くなっております。
死んだのははやかったですね、70歳前でした。
健康には凄く貪欲で、体にいいことはいろいろやっておりました。
ある日田舎の妹から電話があり、かあちゃんがガンの手術をする。
お医者さんは開けてみないと断言はできないけど……。
ということだから一応心づもりだけはしておいて……。
えぇぇぇぇっ、あの人がぁ……?
どこを……?
腸……。
母親の家系にはガンがいないのです。
うっそー、何かの間違いだよ……、そう思いました。
結果は、悪性の腫瘍で手術の後は人口肛門でした。
私は、病院に見舞いに行くと、その人は必ずといっていいほど亡くなっている、という本当に妙なジンクスがありました。
だから母親の入院中には見舞いにも帰りませんでした。
見舞いに帰ったのは、退院してからでした。
以前見た時よりも随分小さくなっていました……。
次に入院したら危ないと、お医者さんは言ったそうです。
母親は人工肛門を見せて、こんなもんをつけるようになってしまった、どうなってるんだろう、私の体は?
そうつぶやいていました。
それを聞きながら私は主治医をうらみました。
主治医は身内です。
何で、もっと早くに見つけることができなかったのか……。
彼は、ガンのことは少しも疑わなかった、あんなに元気な人だったのに……。と言ってました。
そうなんです、母はかなり元気な人でした。
結局、1年ともたずに病院で亡くなりました。
葬式の時にも、家族で、なぜガンで死んだんだろうと話をしてました。
おこげが好きだったからかも?
なんでももったいないと食べてたからかも?
魚のこげたところもしっかり食べてたからかも?
何かの食べ合わせなのかも?
原因は不明でした。
それから数年後、私は西野流呼吸法を稽古し始め、田舎の妹や親父に教えておりました。
その時、何人かの前で、
「無理なダイエットをしたらガンになるよ」と言いました。
「えっ、死んだばあちゃん、ダイエットしてた」妹が顔色を変えました。
「えぇぇっ、何で……、ダイエットなんかするほど太ってなかったのに、何で……?」
「Oさんに言われて、ダイエットの薬を飲んでた……」妹が答えました。
Oさんというのは、母親の女学校時代からのお友達で、本当に心を許しあってた人です。
ある日そのOさんが母にいいダイエットの薬を紹介してくれました。
お互いに太りすぎとは言えない人なのでしたが、仲良く飲み始めたそうです。
結局そのダイエットが母の命を縮めたわけですが、
話はそこで終わらなかったのです。
そのOさんも同じようにガンになり、半年後、母のあとを追うように亡くなりました。
病室こそ違え、同じ病院の病棟で、同じ病名で亡くなりました。
親友とはいえ、仲のよいのも考えものですね。
うちのかみさん、たえさんの叔母は60を越えたところでガンになり死にました。
その人は太っていたので、お医者さんに常日頃「太りすぎは病気になる可能性が高いからもっとやせなさい」といわれてました。
叔母は姪の子供の面倒を見るために、姪のところに世話になっていたのです。
そこは薬局を経営しており、やせる薬はいくらでもあります。
で、その手の薬を飲んでいたのです。
結局、その叔母もガンになりました。
何が直接の原因かはわかりませんが、薬を飲んでの無理なダイエットはガンなどの病気を引き起こす引き金には十分なりうると思います。
いずれの場合も、西野流が大分に来る前のお話です。